亀戸動物病院 山田 武喜院長にインタビュー
犬も猫も人間もどっちが上とか下とかはないんです!
凄いですねこのお部屋!
見てるだけでワクワクします。
趣味はたくさんありますからね。
ゴルフ、ダイビング、お酒、カラオケ、車、夏は山登りです。
週末はゴルフ場に住んでますよ。
いるだけでストレス解消!、リフレッシュされますね。
山登りにもちょっと時間があればすぐ行きますし。
人生短いからうまく使わないとね(笑)
HP拝見しました。
とても動物目線に立った診療をされていますね。
「入院の意味」を分からない動物は可哀相じゃないですか!
うちは手術したら遅くても次の日には返しちゃいます。
あとは、飼い主さんに来てもらって一緒にいてもらいます。
だから待合室も大きめにして、いたい方はいつまでいても構わないんです。
飼い主さんがいたらその子もすごく安心しますからね。
そうですよね。
動物はそこに置かれることの意味は分からないんで、凄くストレスなんですよ。
飼い主さんといればさほどストレスにはならない。
そういう意味で飼い主さんにはなるべくいてもらって、治療も出来るだけ一緒にいてもらうようにしています。
そうすると我々も負担が楽になるんですよ。
大人しくなりますからね。
そうです。
大人しくなりますよ。
言うことも聞くしご飯なんか僕らがあげて食べなくても、飼い主さんがあげればバクバク食べるし。
食べてくれれば、回復も早いし、退院も早くなるしね!
このお考えは昔からですか?
5年程前から変わりましたね。
昔は入院させていましたけど、入院させることのデメリットが多くて。
健康な子が入院するとドンドン具合が悪くなる事だってあるんです。
飼い主さんに返すと、いきなり元気になったりしてね。
動物には「治してあげるからね!」って言っても伝わらないですからね。
なので、入院って動物にとっていいことばかりじゃないんです。
猫も自分の縄張りから出ると凄いストレスですし、犬の場合は飼い主さんがいなければこれもまた凄いストレスになります。
手術も飼い主さんに見せるということですが!
うちは基本的には手術も何でも見せます。
見せれば飼い主さんに説明もしなくていいですから。
百聞は一見にしかず!で見ていただいた通りなので。
「これが先生が言っていたことなんだ!」ってわかってもらえます。
お互いにいいことですね。
そうなんですよ。
基本的にはオープン!隠すから飼い主さんも不信感を持つのであって、全部見せちゃえばいいんです。
それをしてから、トラブルもないですね。
見ての通り!ですからね。
逆に感謝されますよ。
手術の大変さも分かってもらえるし。
だから納得してもらえる。
金額のトラブルは全くありません。
飼い主さんにしたら本当に安心ですね。
うちは初めから見積書を出して、これだけかかります!ってサインをもらって、尚且つ手術も全部見せています。
必要ならDVDにコピーも取ってあげますよ。
徹底していますね。
ミスなんて気が緩んでいると起きるものですから。
患者さんが見てればそんなミスは起きないですよ。
確かにそうですね。
人間長くやっているとマンネリ化になって、「慣れ」って必ず出てくるじゃいないですか!
そういう時に事故は起きます。
見せることは事故防止にもなるんです。
こちらも緊張感を持って、いいことだらけですよ。
先生は小さい頃から動物に囲まれていたんですか?
そうですね!
犬の訓練士だった父親が動物が大好きでしたね。
鶏飼ったり、ヤギ飼ったり、鳩、牛もいたこともありました。
常に犬も猫もいましたし。
父親の影響が大きかったんでしょうね。
お父様の影響で訓練士になろうとは思わなかったんですか?
「獣医どうだ?」ってはじめに薦めたのは実は父親なんです。
それが中学ぐらいの時です。
その頃の獣医さんは、今とは違っていてイメージが悪く、とても医療なんて感じではなかったですから。
そんなに違っていたんですか?
ある意味本当に凄かったですよ(笑)
でもその時から父親は、「犬も人間と同じ医療を受けるようになる!」って言っていましたね。
それから本当にドンドン医療が高度化していったんです。
先生はそれからどう医療に入っていったんですか?
紹介されて実習で行ったところの先生が「人間と同じ医療」をやっていたんです。
アメリカに行って勉強してきてアメリカと同じ病院を作っていたんです。
本当に衝撃でした!
当時の施設も今のうちと同じぐらいでしたからね。
それは衝撃ですね!
「動物も人間と同じ医療が出来るんだ!」って。
そこから、気合い入れて休みがあれば先生のところに行って勉強をしていましたよ。
卒業してからはその病院で働かれたんですか?
そうです。先生のところに2年間いて、すぐに開業しました。
2年で開業は早かったんですね。
先生のところにいた2年間は凄く内容が濃くて、患者さんが1日に100件、200件も来る病院だったんです。
それを3人で診ていましたから(笑)
獣医になるきっかけがたくさんありましたね。
そうですね。
父親と先生の影響でこの道に入ろうと思った感じです。
実はその前は、北海道に行って牛の先生をやろうと思っていました。
でもその先生の病院に行って、「これじゃない!人間と同じ医療が出来る病院を作らなきゃ!」って。
その先生に言われたことで未だに覚えている事はありますか?
たくさんありますよ。
その中でも、良く言われていたのが、僕らの医療っていうのは、「相手を幸せにしてあげて初めて自分達が幸せになるんだ」って言われていましたね。
忘れちゃいけないことだって教えてもらいました。
素敵な先生ですね、本当に!
それは飼い主さんでも、薬屋さんでも、誰でも、その人達を幸せにしないとちゃんとかえってこないよって!
「人を幸せにしたら、その結果、自分も必ず幸せになれる」って、教えてもらったことをいつも心に留めています。
これから動物と暮らそうとしている人へのメッセージはありますか?
動物病院の主治医の先生としっかりと、コミュニケーションをしていくことが大事だと思っています。
今、ネット社会で情報が氾濫していて、どれが本当で、どれが嘘かが良くわからないですよ。
だから信頼出来る先生を早く見つけて、コミュニケーションをとることが大事なのかなぁと思います。
それが一番しなきゃいけないことですよね。
病気になってから慌てるのではなくて、普段からこまめに健診を受けて、そういうことで「顔」を覚えてもらう、「犬」を覚えてもらうことが大事だと思います。
「病気じゃなきゃ来るな」っていう先生はいないから大丈夫ですよ(笑)
まめな健診ですか?
実は健康な時に行っていることが大事なんですよ。
例えば、体格でいうと人間は大体同じじゃないですか!
だけど犬は正常値が広いんです。
違う種類がたくさんいるからですか?
そうです。
それに1キロの犬もいるし50キロの犬もいるんですよ。
犬種も様々、遺伝子も様々です。
なるほど、そうですね。
確かに正常値はあるけど、犬の正常値は広くなっちゃうんです。
この犬種はここだけど、この犬種はこのへんだなぁなんて。
その部分だけでは、正常値かどうかは言えません。
その子その子の正常値って実はすごく大事で、健康な時に行って、検査をしておくと、それが本来のその子の正常値になるんです。
そのデータがあれば、それと比べて「良いか、悪いか」を判断する。
だけど、具合が悪くなっていきなり病院に来て値だけ見ても、本来の正常値がわからないですから。
そうですね。
健康な時に行っておけば、飼い主さんも犬もストレスが少ないですからね。
そうなんです。
本当に気軽に来てもらえばいいんです(笑)
人間と動物がどういう付き合い方をすれば幸せに暮らすことが出来ますか?
人間と動物というのはお互い支え合うというところがあります。
イメージ的には、人間が犬を面倒みている感じがありますけど、実は犬も人間を支えているんです!
支えられていますね。
対等ですよね。
1人暮らしの人が、側に犬がいることで、その子は話し相手にもなり、生きがいにもなり、心の拠り所にもなったりします。
だからお互い支え合いなんですよ。
犬も猫も人間も、どっちが上とか下とかはないんです。
そうですね。
犬も人間も「同じ目線でいいんじゃないの!」という考えなんです。
無理になんでもかんでも人間に従わすのはどうかなぁと思います。
先生の「座右の銘」は何ですか?
座右の銘かは分からないけど、僕の好きな言葉で「EVEN(イーブン)」という言葉があります。
平等という意味ですか?
そうです。
あとは、同じ目線、上下がない、平穏、つり合い、バランスという意味もあるけど、僕はこのバランスがとれてる状態が非常に好きだし、仕事なんかでも一つに集中して固執しないで、全てにおいて常にバランスを意識して仕事をしています。
趣味もそうだけど、とりあえず一回はやってみる。
もちろん、その中で好き嫌いは出ますけどね(笑)
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2015月07月病院の情報
病院名 | 亀戸動物病院 |
院長名 | 山田 武喜院長 |
住所 | 〒131-0043 東京都墨田区立花1-10-3 |
最寄り駅 | JR総武線 亀戸駅 徒歩10分 東武亀戸線 小村井駅・東あずま駅 徒歩8分 |
電話番号 | 03-3611-1000 |
診療時間 | 午前9:00~12:00 午後15:00~19:00 |
休診日 | なし 年中無休 |
診療対象動物 | 犬・猫 |
その他 | 駐車場あり 3台 |
ホームページ | http://www.kameidovet.com/ |