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吉田動物病院 吉田 俊郎院長にインタビュー


・飼育相談
・健康チェック
・爪切り
・肛門腺絞り

※ この画面を印刷して医院までお持ちください。

診察は、目の前にいる動物と飼い主さん同時です!

 

小さい時に飼っていた動物は何ですか?

ウサギ、文鳥、ハムスター、モルモットを飼っていましたね。
それと猫も。僕が世話をしていました。

 

種類様々ですね(笑) 
それはどなたかの影響なんですか?

いとこの影響ですかね。
蛇を山から連れてかえってきて、よく家の人に怒られていましたよ。
爬虫類でも何でも全部でしたから(笑)

 

それから動物がずっと近くにいた感じですか?

僕は寂しがり屋ですから、生き物が側にいないと。
人間より動物の方が、いいかなぁと思っていましたね(笑)

 

それで仕事としてやろうと思ったんですか?

何か世の中の為になりたいなぁと思っていたんです。
はじめは動物がどうとかではなく、仕事をして人を助けて、そして残せるものは何だろうって。
折角生まれてきたんだから何か世の中に残したいなぁって思っていました。

 

吉田動物病院 吉田俊郎院長 1

 

 

それはいくつの時ですか?

高校か大学の時ですかねぇ。
司馬遼太郎の坂の上の雲という本の中に、人生とは「何かやらないと長すぎる」
「何かやると短すぎる」みたいなものがあって(笑)
その影響もあったんでしょうね。

 

深い言葉ですね!
それで臨床を選ばれたんですか?

はじめ小動物って何なんだろうと思っていたんでしょうけど、実際にやってみると、動物を介して飼い主さんともお会い出来るし、世の中とも通じ合えるし、やってみて良かったと思ってます。

 

大動物という選択肢もありましたよね?

畜産とかやった方が社会として役立っているのかと思って、大動物もやりましたけど結局、小動物の方が自分に合っているのかなって。

 

そうですか。 
またここは下町で住宅街ですからね。

そうですね。
この場所は古い家を買い取って改装したんですが、業者さんがびっくりしていたんです。

 

びっくり?

以前仕事をした地域では、周りの住民がうるさかったようなんです。
ここは全然、何も言われないとびっくりしていましたよ。
クレームもないしって言っていたのが印象的でしたね(笑)

 

近所が近い関係なんですね。

そうですね(笑)
うちの娘が学生時代に怪我をして・・松葉杖で通学していたんです。
学校がある地域では電車の中でみんな娘には無関心だったらしいんですが、地元に近づいてくると席を譲ってくれるし、
「どうしたの?」って心配してくれる人もいたらしいんです(笑)

 

知らない人にですか?
下町の良さがまだ残っているんですね!

昔は近所のおばちゃんが家に上がっていたり、友達は僕がいないのに家に入っていたりしてましたから(笑)

 

いいですねそれ(笑) 
先生は診察で心掛けていることはありますか?

目の前にねこちゃんわんちゃんいて、その後ろに飼い主さんがいて、それを同時に診なきゃいけないって思いはありますね。

 

同時にですか?

そうです。同時にです。
そして診察が終わってその扉を出る時に初めの不安が解消されているようにと心掛けています。

ここだけのポイントを注意してください!
あとは大丈夫ですからって感じですね。
いっぱいポイントを作ると分からなくなりますので、「全体としては大丈夫!今はここだけケアしましょう」と言った感じです。
後はここの部分が要注意なんで、症状がでたら連絡ください!って(笑)

 

吉田動物病院 吉田俊郎院長 2

 

 

多く詰め込まれると逆に不安になりますからね。

飼い主さんは「不安で不安でしょうがない」って来ますよね!
だから、ポイントと、ここが出たら何となく不安でも電話ください!
全然いいですから!って(笑)

 

気軽がいいですね!

そうですね。
薬飲ませる時も、飲ませようかどうしようか迷ったら電話して!って。

 

飼い主さんはきっと「こんなことで電話していいのかな?」って思うんですよね。

実際に電話してこなくても、「電話してきてよ」って言われるだけでいますよね。気が楽になりますよ。

 

その一言は大きいです!

そうですよね。
そうすると、それが動物にも伝わるんですよ。
飼い主が不安だと血流が違ってくるんだそうです。
臭いも変わるらしいんです。

 

そうなんですか!
本当、体のちょっとした変化でですね。

ねこちゃんわんちゃんは敏感ですから。
犬はその人間が犬好きか分かるっていうのは「警戒の臭い」があるようなんです。
なので注射を打つ時もなるべく正常心ですね。
「さぁ打つぞ~!」って構えちゃうと駄目なんです(笑)

 

・・と言うと?

場合によっては、一度飼い主さんに声をかけながらです。
「命令」と勘違いしないように声のトーンも低くしないように。
犬も緊張すると固くなるし、たぶん痛いと思うんですよね。

 

飼い主さんの不安も同時になんですね。

そうですね。
とにかく不安なままで返さないことです。

 

一緒ですね!

秋葉原で買い物すると、店員さんは難しいことを次から次へと「ワーっ」言うじゃないですか!
きっと飼い主さんもそんな感じなんだろうなって思っています。

 

そういう経験たくさんありますね。
全く頭に入ってきません。

だから、優しい言葉でしています(笑)

 

スタッフさんにもそんな教育だと思いますが、
先生が採用する上で重視していることは何ですか?

「動物が好き」ということです。
うちのスタッフは結構優秀だと思いますよ!
10年以上も働いてくれているスタッフですから飼い主さんも安心ですよ。

 

吉田動物病院 吉田俊郎院長 3

 

 

 

話はしは変わりますが、一度は「遺産めぐり」に行ってみたいということですが、
海外には行かれたことはありますか?

勉強の為にミシガン州にある動物病院に見学に行ったことはありますね。
20年前ぐらい前ですけど。
たまたまミシガンの獣医さんが日本に来ていて、お知り合いになって一緒に行った感じです。

 

たまたまのご縁ですか。
先生は英語を喋れるんですか?

喋れないんですけど、なんとかなるんですよ。
翻訳をちょこっとやっていたので字だけは書けるんです。
筆談じゃないですけど、なんとかなるもんですよ(笑)

 

その時の印象に残っていることはありますか?

グランドキャニオンに行った時、バスに乗ってきた関西のご夫婦ですけど、いきなり「すいませ~ん、英語出来る日本人いまへんか?」って。
「通訳してくださ~い」って。
このご夫婦はずっとこんな感じで回っていたようなんです(笑)

 

凄い勢いですね!

絶対日本人はいるはずだからって言ってましたよ。
そんなんこともあって意外といけるなって思いましたね。

 

先生も勢いで(笑)いってましたか?

バス停を聞くのに、日本のバス停の絵を描いたんですよ。
考えてみたら、向こうのバス停は日本のバス停の形ではないのに、何とくなく伝わるんですよ!
不安というより面白かったですね(笑)
意外と通じるんです。

 

当時のアメリカの病院ってどんな感じなんですか?

いろんな意味で今はだいぶ日本も近づきましたけど、
病院内はとにかく広かったですね!
入口と出口は別であったり、みんな専門医なんです。
整形外科、内科、循環器とか。

 

かなり昔からなんですね。
先生は皮膚病の専門なんですか?
何がきっかけで皮膚病の専門に?

皮膚病が非常に多いということと、皮膚病はうまく治らない!
見た目で悲嘆にくれてしまうんです。
それと、今は落ち着ていますが娘がアトピーだったこともあります。

 

そうでしたか。
人間もそうですが動物もアレルギーは本当に多いですよね。

診断のばらつきがあるんです。
昔は人間とほとんど同じだろうという考えでしたけど、今は毎年のように見解が違っています。
痒いのは見ていて可哀相だし、それは動物も同じなんです。

 

先生はとてもお話しし易いのですが、
お仕事柄だけじゃないですよね

大学の時は結婚式で司会のバイトを多くやっていましたね。
ちゃんとした専門の会社に頼むと高いので、僕に「食事付きで頼むよ~」って!
文面考えるのも大変でしたよね(笑)

 

凄いですね(笑)
あんな大勢の前でお話しするなんて想像出来ないです。。。

始めは胃が痛くなりましたよ。。。
評判は良かったんですよね。
だんだん、他のことまでプロデュースしてましたね。
病院を開業してからも頼まれることもありましたょ(笑)

 

獣医以外なりたかった職業はありましたか?

人間のお医者さんや、商社マンになりたいと思った時もありましたね。
世界中いけるじゃないですか!
漠然とですよ、子供の頃ですから。
ピシッとして、弁護士もいいなぁ、やってみたいなぁとか思ったり(笑)

 

獣医として開業するのも大変だったと思いますが!

元々親が獣医でやっていたので。
当時は広告するのに自分で新聞配達所にチラシを持っていってましたね。
宣伝を安くあげる為に(笑)

 

これから飼おうと思っている人へメッセージをお願いします。

飼う前に病院に来て欲しいのとライフスタイルに合った子を選んで欲しいです。
犬種によっては同じ小型犬でも、猟犬出身とか、昔からの愛玩犬とか闘犬とかあるので、その辺を勉強して見極めてからですね!

 

「本当に飼いたい!」なら勉強ですね!

ショップさんに並んでいる子は、それぞれ作られた目的が違うので、そこを見極めてから迎えて欲しいですね。変更が効かないので!!
なので「飼う前に一度病院に来て下さい!」とは言っていますよ。
動物を家族に迎えるということは一大事ですからね。
「本当に飼いたい!」と思ったら気軽に相談に来てもらいたいですね(笑)

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犬猫を飼う前に! 
保護犬、保護猫を家族に迎えるという選択肢を!

2015月07月病院の情報

病院名 吉田動物病院
院長名 吉田 俊郎院長
住所 〒131-0041 東京都墨田区八広2-52-16
最寄り駅 東武線 小村井駅 徒歩5分
電話番号 03-3611-1404
診療時間 午前9:00~12:00  午後15:00~19:00
休診日 木曜日 日祝の午後
診療対象動物 犬・猫・うさぎ
ホームページ http://www.y-ah.net/