七里動物病院 中村 悟院長にインタビュー
・初診料半額
・飼育相談
・健康チェック
・検便サービス
※ この画面を印刷して医院までお持ちください。
病気を治して終わりではなく、
色々なことを 「 やろうとする姿勢 」 があります!
ホームページ拝見しました。
先生!たくさんのわんちゃんねこちゃんと暮らしていますよね!
獣医師を目指したきっかけも昔飼っていたわんちゃんねこちゃんですか?
元々、牛の獣医師になりたかったんです(笑)
私は但馬牛、神戸牛などで有名な牛がいる兵庫県の生まれで。
初めは牛の病院、大動物の病院をやろうと思っていました。
ところが、研修室の恩師の先生が大学の傍で小動物の病院を開業なさっていたこともあって、そこにちょこちょこ遊びに 行くようになってからですね。
小動物の世界もいいなぁと思ったのは!
今いる、わんちゃんねこちゃん達は?
犬が7頭、猫は2頭と暮らしています。
ウサギやハムスターやコウモリがいたこともありました。
病院の前に置いていかれちゃった子とか、近所の方が保護した子達とかですね。
盲導犬、介助犬、聴導犬という犬のことをご存知ですか?
中でも聴導犬は「リサイクルドック」と 言われる犬たちがほとんどなんです。
導犬などは知っていますけど「リサイクルドック」って聞き慣れないです。
一度、保健所に行った子達が第二の人生を得ることを言います。
その子達に、もう一度生きる為に働いてもらうチャンスがあるんです。
聴導犬はいわゆる保健所などの保護施設から来た子達です。
盲導犬や介助犬はその為にブリーディングするのですが、聴導犬だけは違うんです。
盲導犬や介助犬はある程度の大きさが必要なんですが、 聴導犬はあらゆる犬種がなれるんです。
生かす為の受け皿がたくさん広がればいいですよね!
そうですね。
うちに来る患者さんもペットショップから買うのは嫌だと言って、不幸な子達を救うチャンスがあれば救いたいと仰っる方も たくさんいらっしゃいます。
保健所では、順番待ちな程の時もあると聞いています。
これから飼おうと思っている方が相談でも来てくれたらいいと思うんですけど!
そんな方は今まで来たことはありますか?
数件はありますね!
動物病院に行って聞けば「何か教えてくれるだろう!」と思っていらっしゃるのだと思います。
そんなふうに思ってもらえたら嬉しいですね!
そうですね(笑)
それと、保護団体からもらうにしても「タダ」であるべきではないと思っています。
保護している間に、当然お金も愛情もかけて保護して いただいていますから、寄付なのかそれがいくらになるのかは分かりませんが「タダでもらえる」ということが、そもそも間違いの原因に なることもあると思っています。
ですから「保護された犬なのにお金取るの!?」って言う人には飼って欲しくないですね。
タダでもらった犬や猫に、予防や医療のお金を 掛けない傾向にあるんじゃないかと思うんです。
小さい時はどんな動物飼っていました?
牛、犬、を飼っていましたね。
この仕事をするきっかけがその犬でもあるんです。
「ちんぺい」って名前の子でした(笑)小学校3年ぐらいの時ですね。
そのちんぺいが近所の人を噛んじゃったんです。
それで私の知らないうちに親に保健所に連れていかれちゃって。
そうなんですか・・・
当時の親の気持ちも分からなくはないんですよね。
だからそういう経験もあって私達の病院では「しつけ相談」をやっていて、しつけ相談はなるべく 手厚くしようと思っています。
中村先生がメインでですか?
私も勿論やりますが、スタッフにも手伝ってもらってます。
問題行動があったり、もしくはしつけについてもっと勉強したいご家族には、 しっかり時間を取って、診療報酬もいただいてお話ししています。
しつけの部分を専属のトレーナーさんにお願いしている病院さんもありますよね。
そうですね。
うちはトレーナー学科を卒業したスタッフが代々入ってきているんです。
看護士さんの出身は多岐にわたっていますね。
4年生大学の動物看護士、4年生大学の動物に携わっていたけど看護士の学科ではなかった方。
動物看護士の専門学校の出身の方とかですね。
病気以外も診てもらえるんですね。
そうですね。
今看護士さんは8名ですが、なるべくトレーナー学科を出た方にも加わってもらっています。
一緒に働く上でスタッフさんのどんなところを重視していますか?
それは会話力がある人ですね!
動物が好きだけでも難しいですから。
しつけ教室もそうですが私達が伝えなきゃいけない相手は、動物ではなく「飼い主さん」なんです!
動物に優しくて、ちゃんと人とコミュニケーションが出来る人じゃないと、人にも伝わらないし、犬に解ってもらえるはずがありません。
病気が治って退院する時は、その子のママやパパに看護婦さんの立場をバトンタッチしてもらわなければいけないので!
やっぱり会話力がないとダメなんです(笑)
休日はどう過ごされていますか?
駒沢公園にわんちゃんを連れて行ったりしてますね。
休日は色々したいと思っています(笑)
車も好きだからレースも見に行きたいし。昔はコースも走っていましたから。
他に何かありますか?
KawasakiのZRX1200(バイク)に乗っていました!
これも今年の3月に売っちゃいましたけど。。。
基本!乗り物が好きなんですね。
そうですね。ヨットも先輩と持っていますが中々いけてないです。
それ以外でもやりたいことはいっぱいありますね(笑)
今何が一番したいですか?
旅行で日本を離れたいです。
一人旅は苦手なので・・誰かと一緒がいいですけど。
学会とか補助犬委員の会議がちょっと遠くでありますから、それがいい旅行になっているのかなぁと思っています(笑)
補助犬委員とは何ですか?
日本小動物獣医師会というのがあって、その中で「補助犬のことを考える!」という補助犬委員会があるんです。
そうなんですか。
補助犬の認知度は上がってきていますか?
そうでもないです!
小学校、中学校が教育の中でやるようになったので、確かに認知度は上がってきているとは思います。
昔は少なかったのですが今、色々な育成団体も頑張って広報活動をしています。
学校にわんちゃん達を連れていってデモをしてくれたりするんです。
学校から飼育動物が消えていると聞いたのですが!
確実に減っていますね。
学校の飼育動物の委員もやっているのですが調査をすると、 さいたま市でも飼育動物がドンドン減っています。
国は、学校の飼育動物を推奨していないんですか?
文科省も飼育をすべき!と言っています。
学校側も飼育は基本しなきゃいけないと分かっていますが、 実際は先生たちの手間が大変になります。
飼育していることで日曜もご飯をあげなきゃいけないとなると先生たちは休めないですから。
他に親御さんの反対とかもあるんですか?
鳥インフルエンザが流行した時は親御さんの反対は多かったようですね。
今基本は兎かモルモットの飼育なんですが、 頭数全体としては減っていますね。
大切な触れ合う場所が無くなっています。
そういうことがないと、「犬を飼う」、「猫を飼う」という時に動物病院の存在や、獣医師との関わりがなくなるので 獣医師会も頑張っています。
さいたま市は教育委員会と連携して学校飼育動物について協力していますね。
それでは昔より良くなっていますか?
良くなってはいます。
さいたま市の学校の飼育動物は病気をすると無料で治療を受けられます。
年に1回に2回は獣医師が 学校に訪問して健康の状態を見たり相談に乗ったり研修会を開いたりしています。
そもそも動物と触れ合う機会が無くなっているのも原因の一つだと思いますが、
先生は犬猫の殺処分を無くす為には何が必要だと思いますか?
例えばですけど、私達がもっと「受け入れることが出来るんですよ!」という姿勢を見せることだと思います。
動物病院がですね!
そうですね。
世間では動物病院って何をやっているかわからないと思うんです。
漠然と「動物の病気」を治しているんだろうなぁって いうことはわかるんでしょうが。
でも実際に何をやっているのか分からないという人達が多いと思うんですよ。
そうですね。
病気を治す以外どんなことしているかは分からないでしょうね。
私達は老人ホームでの犬や猫とのふれあい活動をしたり、小児医療センターの学校で動物介在教育や活動をやったり、補助犬のこと、 学校飼育動物のこととか病院以外でも様々な活動をしています。
動物が亡くなった後の飼い主さんのフォローだったり、お花を送ったりして関わりを持っています。
そうですね。
昨日もそうだったんですが奥様に先立たれた80代の男性の方が、若いポメラニアンを飼われていましたが、その方の精神的な原因 もあって飼える状態ではなかったんです。
私達は行政と連絡を取りながら、その男性の自宅に伺いました。
どうやってその情報が分かったんですか?
おじいちゃんから直接電話があったんです。
犬のご飯が無くなったからご飯持ってきてくれって! そういうことがあって行政と連携を取っています。
病気を治して終わりの仕事ではなく色々なことを動物病院が、 「やろうとする姿勢がある」と知っていただくことかなぁと思います。
病院がハブになればいいということですね?
そうですね(笑)
動物病院の先生のところで全て負担するのではなく、相談で来られたらすぐに連携出来るのは良いですよね。
七里動物病院さんは開業されて20年ということですけど、
ここまで続けて来られた理由は何だと思いますか?
それはやっぱり、スタッフですよ(笑)
私はスタッフにはとても恵まれています!!
ここまで来られたのは全部スタッフのおかげですね。
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犬猫を飼う前に!
保護犬、保護猫を家族に迎えるという選択肢を!
2015月07月病院の情報
病院名 | 七里動物病院 |
院長名 | 中村 悟 院長 |
住所 | 〒337-0016 埼玉県さいたま市見沼区東門前17-9 |
最寄り駅 | 七里駅 |
電話番号 | 048-687-2490 |
診療時間 | 午前9:00~11:30 午後16:00~18:30 |
休診日 | 毎週火曜日 日曜日・祝日・第3木曜日の午後 |
診療対象動物 | 犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、リス モルモット、プレーリードッグなど |
その他 | ペットホテル 動物介在活動 しつけ教室 駐車場あり |
ホームページ | http://www.nanasato-ah.jp/ |