石神井公園動物病院 水石 雄三院長にインタビュー
・飼育相談
・健康チェック
・爪切り
・肛門腺絞り
※ この画面を印刷して医院までお持ちください。
互いに依存ではなく、尊重しあって暮らして欲しいです!
獣医になりたいと思ったきっかけを教えてください。
昔、飼っていたシェパードの子が大きなきっかけだと思います。
近所の人からもらってとても大事にしていましたね。
兄弟の中で私が一番面倒をみていましたが、体重が25キロぐらいで、まぁ懐かない子でしたね(笑)
子供が散歩すると引きずられますね(笑)
そうですね!
私は当時からサッカーばかりやっていて、今でもその時の仲間から「当時はよく犬の散歩で家に帰っていたなぁ!」って言われます。
散歩ばかりさせていたイメージが強いんでしょうね(笑)
私が働くまで18年も生きてくれました。
もしその子がいなかったらこの道には進んでいないと思います。
当時からはっきり獣医になりたいと?
最初はちょっと違っていて、動物園とか水族館のイメージしかなかったんです。
小学生の時、父親に「動物の病気を治す仕事で獣医ってあるんだよ」と教えてもらいました。
それからですか?
そうです。
中学校、高校ではずっと獣医になるんだと思っていました。
それでも3年までは、とにかくサッカーしかしていなかったんですけど(笑)
そんなギリギリまで。
余裕でしたね!
そんなんじゃないんですけど(笑)
先生に進路を聞かれて「3年までサッカーをして1年浪人して獣医科に行くつもりです」って言ったら、「獣医をなめるんじゃないっ!」と怒られました(笑)
その通りだと思います(笑)
初めて入った病院はどうでしたか?
かなりハードでしたよ。
実は、先日もその時の看護士長がここに様子を見に来てくれました。
「今じゃ考えられないけど私、昔は獣医さんのお尻蹴ってたのにね」って(笑)
かなりスパルタだったんですね!
やっぱり当時の私より看護士さんの方が全然仕事が出来るわけですよ。
「何やってんの!」みたいなこといつも言われながら(笑)
そこの病院はとにかくドンドン診察に入らせてくれたんです。
実践で覚えて来いという教えの病院だったんですね。
本当にそうでしたね。
診察して分からなくて、飼い主さんに何も喋れなくなったら、相談に来いと言われてましたから。
その時は、飼い主さんに「すいません!僕まだ経験がないので相談してきます」って言ってから来い!なんて言われて(笑)
勢いが伝わってきます。
そんな状況はどぐらい続きました?
3年間ぐらいです、本当にボロボロでしたね(笑)
ある程度学校で勉強して入ったのに何も通じないわけですから。
尊敬している先輩にも私の鼻をへし折る為にガツーンと言われるんです。
「知識も経験もないお前に何も期待していないよ!」
「泥臭いことやって1人前になるのに3年はかかると思え!」って。
そこまで言ってもらうと吹っ切れますね。
そうなんです。
それで吹っ切れて働けましたね!
悔しくて悔しくて涙することもありましたが、言ってくれる先輩達がいて本当に良かったと思っています。
良い先輩達がたくさんいましたね。
本当にそうでした。
ある時、パピオンの飼い主さんに蚤取り薬の作用時間の詳しいことを聞かれて即答出来なかった時があったんです。
そうしたら当たり前ですけど、飼い主さんに「そんなことも知らないんですか?」って言われるわけです。
飼い主さんから見たら「先生」ですからね。
そうでなんです。
でもその時にはもう「恥ずかしい」という気持ちはなくなっていました。
自分の恥ずかしいよりも、「飼い主さんに迷惑をかけていると思いなさい!」と教えてくれた先輩がいたからなんです。
「今、飼っている人」へお伝えしたいことはありますか?
基本的には、わんちゃんとねこちゃんがあまりお留守番がない状態で飼ってあげて欲しいです。
精神的な安定を与えることが大事。野生じゃないですからね!
家族として一緒に暮らしているわけですから、同じ家族として面倒をみる義務があると思っています。
一緒に暮らしている家族ですからね。
その通りなんです。
勿論、生まれ持っての性格もありますが、小型犬のわんちゃんにも不安症はあります。
一人ぼっちの不安症からくる病気も?
そうですね。
前足が自傷行為していて明らかに人に慣れていない子を連れてくる飼い主さんもいらっしゃいます。
「ここ噛んじゃって毛が薄くなっているんですよ」と。
でもその原因は生活の中にあるんです。
例えばどんなところですか?
うちの中でお父さんは過剰な可愛がりをするけど、他のご家族はいたって普通な扱いをする。
お父さんがいないとキャンキャン鳴くというと、やっぱりそれは過剰な可愛がりが原因なんです。
過剰な可愛がりですか?
そうです。
上手にわんちゃんとの距離を作って欲しいですね。
可愛がり過ぎないということです。
犬も人間も「依存し合う」のではなくバランス良く互いに尊重し合って暮らして欲しいです。
依存し合うのではなくですね!!
これから「飼おうとしている人」にもアドバイスをいただけますか?
飼ったあとの十数年一緒に生きていけるのか深く考えてもらいたいということですね。
「一つの命、生き物として」しっかり考えてもらいたいです。
旅行に行きたいからこの子が邪魔!と考えてしまう存在には絶対になって欲しくないです。
飼う前の心構えは、「一生」ですね!
ありがとうございます。
獣医になって良かったと思う時はどんな時ですか?
それはもう動物が元気になって、飼い主さんに「ありがとう」と言われる時ですね。
その一瞬で全ての苦労がフ~と抜けますよ(笑)
そのことで感謝してもらえるこの仕事をしていて本当に良かったなと思います。
最後になりますが、先生の座右の銘はありますか?
座右の銘というか心掛けていることですが、「正しく生きよう」と思っています。
これはいつも思っていることです。
「誰に対しても誠実に!」
それは両親からの教えですね(笑)
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2015月07月病院の情報
病院名 | 石神井公園動物病院 |
院長名 | 水石 雄三院長 |
住所 | 〒177-0045 東京都練馬区石神井台2-29-34 |
最寄り駅 | 西武池袋線 石神井公園駅徒歩13分 大泉学園駅徒歩15分 |
電話番号 | 03-5913-7720 |
診療時間 | (月・火・木・金・土) 午前9:00~12:30 午後16:00~19:00 日・祝 午前9:00~12:30 |
休診日 | 水曜日 |
診療対象動物 | 犬・猫・ウサギ・フェレット・ハムスター・小鳥 |
その他 | トリミング 駐車場あり |
ホームページ | http://www.shakujiikoen-ah.com/ |