とおやま犬猫病院 遠山 和人 院長にインタビュー
”動物病院というものがあることすら知らなかったんです。”
ご実家の熊本ではどんな動物を飼っていましたか?
私が小さい時から親が、いろんな動物を飼っていましたよ。
猫以外、鶏、七面鳥、犬、モルモットも飼っていましたね。
珍しい!七面鳥ですか?
そうです!
小学校の低学年の時にはコリーが2頭いて、その子達と一緒に育ったって感じです。
隣の家には人を噛むシェパードがいましたし(笑)
噛まれるんですか・・シェパードに?
その子は遊んでいるつもりなんですよね。
私もガバっと後ろから乗っかられたりしてましたから!
放し飼いですか?
いいえ!その子はよく逃げ出すんです、塀を超えて!
うちの実家は電機屋さんだったのですが、そのスタッフはみんなしっかり噛まれていましたよ(笑)
獣医になろうとしたきっかけはなんですか?
高校2年の時に学科を調べていて、獣医という職業を見つけてからなんです。
偶然見つけたんですか?
実はそれまで生物学の方に進もうと思っていて、動物病院というものがあることすら知らなかったんです。
小さい時に飼っていた動物も病気になったらきっと、親が病院に連れて行っていたんでしょうね。
初めて勤務した病院はどんな感じでしたか?
横浜の病院で勤務医として働きました。
獣医会では有名な先生でもう神様のような人なんです。その先生の元で働いていました。
その先生が言うには、「自分が知識も経験もないのに診ちゃいけないんだ!」と。
だから良く分かる「犬猫だけに限定する」という教えでしたね。
だから、院名に「犬猫病院」ってついているんですね!
それから何年で開業したんですか?
開業しようと思ったのは2年を経過したぐらいの時です。
早いタイミングということもなくその頃は、2,3年で知識を詰め込んで開業するって感じでしたから。
スタッフさんが多いですが、採用する際どこを重視しますか?
心ですね。心が清い人です。一番は表情です!
飼い主さんにも動物に対してもです。
難しい基準ですね。
そうですね。
「心が清い人」を見つけるのはとても難しいことですが、1日,2日ぐらいの実習で一緒に働けば分かりますよ。
どうしても動物を見る仕事なので動物が大好きな人が大前提ですが。
今、一緒に暮らしている動物はいますか?
犬4頭 猫2匹を飼っています。
1番多い時は犬4頭、猫が6匹もいましたね。
犬はゴールデン2頭、ラブラドール1頭、雑種1頭です。
その子達とはどんな出会いからですか?
ールデンは直接ブリーダーから譲ってもらったのですが、ラブラドールは飼えないっていう方がいて。
前から知っているうちの患者さんに、「一旦預かってよ」って連絡があったようなんです。
そうなんですか。
元の飼い主さんも来て話し合ったのですが、そこでその子を可愛がっていたらすごく懐いてきたんですよ、僕だけに(笑)
それがうちに来たきっかけですね。
表に里親募集チラシがたくさん貼ってありましたけど。
団体さんとか個人の方のチラシが貼ってあります。
他の区とは違って江戸川区の不妊去勢の助成金は「部分的」なんですよ。
信用出来る団体が面倒を見れる「特定の地域」だけに助成金が使われます。
面倒を見れる地域だけっていうのは確実ですね!
そうなんです。
確実にやってくれる人がいるということが大事で、闇雲に誰にでも出していると個人で飼っている人が申請を出したり、そもそも「何の為」にやっている制度なのかわからなくなりますから。
部分的なものは江戸川区だけだと思います。
分かり易い形でいいですね。
動物を嫌いな方も必ず多数いらっしゃってその人の税金も使うわけですから、不幸な猫を減らすという目的でやる為には、ちゃんと管理したところでやってもらうことが必要なんだと思います。
そうですね。
それをクリアするために一生懸命活動をするので団体も育ちますよね。
「猫の名前つきの地図」まで出して、マナー教室、飼い方教室もやっています。
活動団体の意識が高いですね!
団体が育てば、地域住民の意識も高くなりますからね。
病院とも距離が近くなればいですね!
そうですね。
ただ、元気な状態で来る必要はないと思います。
例えば1年に1回の定期健診をしたとしますよね。
猫は人間の5倍の速度で年を取っていくわけですよ。
1年に1回ということは5年に1回ということになるわけです。
確かに!そうですね。
なので、1年に1回の定期検診はそれほどの意味はありません。
3か月に1回ぐらいがいいかもしれませんね。
診療で心掛けていることはありますか?
いろいろな飼い主さんがいます。
その飼い主さんのタイプによって喋ることも治療の方針も、方法も変える必要があるので臨機応変にやっていくことを心掛けています。
具体的にはどんな感じですか?
わざわざ病院に来なくても飼い主さんの協力で出来ることもありますので、それを良く話し合いながら提案するようにしています。
なるほど。
病院に来るだけで動物はストレスは凄いですからね。
そうなんです。
私達がやるほとんどのことが動物に「ストレス」をかけることなんです。
何をやっても動物達は喜んでくれないですから(笑)
精神的、肉体的な負担をなるべくかけないように治療をしています。
動物に喜ばれる優しい診療ですね!
先生の趣味は何ですか?
開業して3、4年目ぐらいから始めているゴルフですね。
今は月1回ぐらいですが。
ゴルフは適度にストレスが掛かるからいいんですよ。
ストレスがいいんですか?
例えば4人で一緒に回っていても、4人で同じボールを打つのではなく、各自、自分のボールを打ちますよね。
全て自分の責任で、自分だけのスポーツなんです。
確かに、自分だけのスポーツですね。
スコアはもちろん、良いも悪いも自分なんです。
相当うまくなってもストレスが掛かるスポーツだと思います。
ゴルフを通じて精神的な修行をしている感じですかね。
鍛錬の場ですよ!
「うまくいかないこと」が楽しいところです(笑)
趣味が鍛錬の場でもあるんですね!
座右の銘はありますか?
「自覚と自制」ですね。
仕事も私生活も自覚が大事ですね(笑)
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2015月07月病院の情報
病院名 | とおやま犬猫病院 |
院長名 | 遠山 和人院長 |
住所 | 〒134-0083 東京都江戸川区中葛西4-14-1 |
最寄り駅 | 東京メトロ東西線 葛西駅 徒歩7分 |
電話番号 | 03-3688-3040 |
診療時間 | (月・火・水・金・土) 午前9:00~12:00 午後15:00~19:00 (日・祭日) 午前10:00~12:00 午後15:00~17:00 |
休診日 | 木曜日 |
診療対象動物 | 犬・猫 |
その他 | 駐車場あり 2台 |
ホームページ | http://t-vet.com/ |